香川大学農学部はその前身から数えると今年で創立117年になり、産声は明治36年(1903年)木田郡立乙種農学校設立に遡る。現在の農学部の所在地である池戸の大宮八幡宮恵徳寺内に校舎を建て、開校時の定員は就学年数の異なる本科と別科を合わせて200名であった。当時の授業科目に病害虫防除がすでに記され、後の植物病理学講座の原型となっている。その後、明治39年に香川県立農林学校へ移管、大正11年に香川県立木田農業学校と改称され、第2次大戦後の昭和25年に香川県立農科大学に昇格して、植物病理学も主要講座の一つとして開設された。その後の香川県立農科大学植物病理学講座は、内藤中人教授(昭和24―50年定年退官)、谷利一教授(昭和25年―平成5年定年退官)、安部忠孝副手(昭和27年―昭和28年逝去)、高井省三助手(昭和28年―昭和29年転出)の各先生が発展を担われた。
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