研究室の紹介


水環境科学研究室(山田研究室)


教員 山田佳裕



研究の概略
 山、川、湖沼、海といった様々なフィールドにおいて水とそこで営まれている生態系の研究を行っています。水の循環と物質の循環、これらが基盤となり形成される生態系の姿を、化学的なアプローチを基本として解き明かすことによって、様々な謎に挑戦し、自然界の法則を探求していきます。事前に調査計画をたて、フィールドにおいて試料採集や観察を行い、試料を実験室に持ち帰って分析し、得られた結果をもとに解析をします。研究室では、水文学、地球化学、社会科学といった他分野の研究者等と連携し、環境問題に関する研究も行っています。雨が少ないといった特徴をもつ瀬戸内地域における適切な水環境保全手法を考えることで、地球温暖化による気候変動の影響を大きく受けるアジアモンスーン地域で将来起こりえる環境問題の解決に貢献します。また、企業と連携することで、水質汚濁の主たる原因となっている産業排水の浄化技術の開発にも取り組んでいます。

教員からの一言
 高校化学がにがてな人も心配はありません。研究室では学問としての化学でなく、自然を説き明かすのに必要な実用的な化学を身につけます。これは就職や社会に出てからの可能性を拡大するための大きな武器にもなります。実際に、家政科系出身の学生さんも大学院を修了しています。フィールド(野外)研究の好きな方、実験の好きな方、一緒に楽しく、水にまつわる研究をしましょう。

野外調査の様子
 フィールドでの調査は、研究の楽しみでもあり、新しい発見やひらめきがあります。卒論生や院生による調査風景です。
 写真1(吉野川採水)  写真2(河川採水)      写真3(吉野川源流) 
 写真4(湖調査)     写真5(ゴムボートで採水) 写真6(雨の採取)

研究室出身者の進路
 大学院、大学博士研究員、環境コンサルタント、化学メーカー、食品メーカー、出版、他

研究室訪問
 提示した日以外にも、随時受け付けます。yamaday@ag.kagawa-u.ac.jp まで希望日時を連絡ください。件名は研究室訪問としてください。