victoriae(ビクトリアトリバネアゲハ)

1) ビクトリアトリバネアゲハ(Sp. victoriae (Gray, 1856)11

Bougainville島 (PNG)とSolomon諸島の6つの大きな島ごとに、多少の変異が見られるため7亜種に分類されることが多いが、特異な色と斑紋を持つNew Georgia諸島産の亜種rubianus を除けば亜種間の相違は軽微である上、中間的な斑紋をした個体も散見されることなどから、名義タイプ亜種と亜種rubianusだけを亜種とし、他を地域変異とする分類法もある(Deslisle & Sclavo, 20158)。

Ssp. regis (Rothschild, 1895)(ブーゲンビル島亜種)

Ssp. archeri Calderara, 1984(ショアズール島亜種)

Ssp. isabellae (Rothschild & Jordan, 1901)(イサベル島亜種)

Ssp. victoriae (Gray, 1856)(名義タイプ亜種)

Ssp. rubianus (Rothschild, 1904)(ニュージョージア諸島亜種)

Ssp. reginae Salvin, 1888(マライタ島亜種)

Ssp. epiphanes Schmid, 1970(マキラ島亜種)

 

(分布)Buka島, Bougainville島 (PNG), Solomon諸島。[分布概念図3]

(垂直分布)海抜 0 – 1, 500 m。

(斑紋)♂:前翅表面は亜翅頂斑と翅底斑に二分される固有の斑紋形式を示し、後翅には亜種rubianus を除き亜外縁に数個の半透明黄金斑点がある。

♀:他のトリバネアゲハ似るが前翅の中室斑が翅基部から広がること、後翅では翅室斑が暗色翅室斑により内外に分離するのが特徴である。(他の亜属では暗色翅室斑点が翅室斑に孤立して存在するため、翅室斑は内外に分離しない。)

(食草)タガラウマノスズクサ(Aristolochia tagala)、ゴライアスウマノスズクサ (A. goliathiana 15)

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