- 亜種 regis (Rothschild, 1895)18)[♂, ♀]
= buinensis Le Moult,1912 14)[♂,♀] (Buin島 (sic))
= resplendens Ehrmann, 19259) [♂] (Choiseul島 (sic))
(分布)PNG [NSP] Buka 島, Bougainville 島 (Buin, Konga, Hiru Hiru, Boku, Sibai (=Siwai), Sirowai, Kieta, Siroi, Wakunai, Balbi山); SOLOMON 諸島 : Ovau島, Shortland (=Alu)島。 [分布図1]
(発見と原記載のエピソード)1894年、C. Ribbeによりブーゲンビル島で採集された1♂(完模式標本)、1♀に基づき Rothschild (1895)18)が記載。同論文中では、 以前 Salvin (1888)25)が新種として報告したreginaeを亜種に降格させ、さらに本亜種は亜種 reginae と victoriaeの中間に位置すると述べ、この3亜種について比較している。なお、亜種名 regisはラテン語Rex(国王)の複数形で、対称語はRegina (女王)である。
(特徴)最もよく知られた亜種で、本種の分布の北限。♂の前翅の亜翅頂斑は亜種の中では最も長いが、♀の前・後翅の斑紋は亜種の中で最も小さい。
(斑紋)♂:前翅の亜翅頂斑のうち、第8室は翅底側に長く伸びるが、逆に第6室斑は短く小さい。後翅の黒色鱗粉の散在が軽度で全体に明るい。
♀:斑紋(特に亜外縁斑)が小さく、翅底部の黄色が乏しい。
(変異) ♂-f. ponceletanus (Rousseau-Decelle, 1946)23): (前・後翅の斑紋の変異)全ての斑紋が広がるもの。
♂-f. lanieli Le Moult, 191214): (前・後翅の斑紋変異) 亜翅頂斑および/または後翅の亜外縁に黒色斑点が出現するもの。
♂-f. infanta (Bryk & Peebles, 1932)2): (前翅の斑紋変異)亜翅頂斑が広がるもの。
♂-f. porteneuvei Deslisle & Sclavo, 20158) (➡epiphanes )
♂-f. gabrieli Le Moult, 191113): (前・後翅の色調変異)表裏の斑紋が赤色を帯びるもの。
♂-f. flammea (Rousseau-Decelle, 1946)23):(前・後翅の色調変異)上記変異とほぼ同じであるが、色調変異は表面だけで裏面が正常であるもの。
♂-f. alexisi Le Moult, 191214): (前・後翅の色調変異)斑紋が黄金色をしたもの。
♂-f. niclasi Schäffler, 200126): (前・後翅の色調変異)斑紋の基部が青色をしたもの。(➡archeri, rubianus, victoriae )
♂-f. brabanti Le Moult, 191214): (前翅の色調変異) 亜翅頂斑が部分的に赤色を帯びるもの。
♂-f. sanguinea Rousseau-Decelle, 193322): (前翅の色調変異) 裏面の亜翅頂部の斑紋が赤銅色になり周辺が緑色で縁取られるもの。
♂・♀-f. ponceleti (Rothschild, 1936)20): (特殊な変異) 雌雄型(モザイク型)。
♀-f. nocturnus Deslisle & Sclavo, 20158): (前・後翅の斑紋変異) 斑紋が著しく縮小し、ほとんど消失するもの。