Poseidon亜種群
(特徴)
1.New Guinea本島を中心に近隣の島々に生息する亜種群で、13亜種3地方変異を含む。
2.♂の翅形は前・後翅とも翅頂部が尖り、斑紋の色は金緑色。
3.♀は地域変異に加え個体変異など多型を示し、特に広範囲に生息する亜種poseidon は非常に複雑な様相を示すので総合的に説明するのは困難である。例外は多いが、一般に西側のものは地色が濃く、斑紋が明るく大きい傾向がある。
4.Poseidon 亜種群が分布を東へ拡散していった過程には、➀ Solomon諸島(第1または北東ルート)、➁ Woodlark島(第2または南東ルート)、➂ Louisiade 諸島(第3または最南東ルート)への3つのルートがあったと考えられる。Solomon諸島へのルートにかかわった3亜種を別の種群であるEastern亜種群として取り扱った。
*Ssp. impensus Parrott, 1990(マニパ島亜種)
Ssp. gebeensis Parrott, 1985(ゲベ島亜種)
*Ssp. kofiauensis Deslisle, 2004(コフィアウ島亜種)
Ssp. misoollae Deslisle, 2004(ミソール島亜種)
Ssp. teucrus (Joicey & Talbot, 1916)(ビアク島亜種)
Ssp. kasandra Kobayashi, 1994(ヤーペン島亜種)
Ssp. poseidon Doubleday, 1847(ニューギニア島亜種)
Ssp. hecuba Röber, 1891(カイ諸島亜種)
f. loc. albireo Kobayashi & Hayami, 1987(ワツベラ諸島地域変異)
= tayandensis von Knötgen, 1997(タヤンドゥ諸島地域変異)
Ssp. arruana Felder, 1859(アル諸島亜種)
*Ssp. intermedius Dufek & Schäffler, 2006(ヌムフォール島亜種)
Ssp. pronomus (Gray, 1853)(ヨーク岬半島亜種)
Ssp. demophanes Fruhstorfer, 1913(トロブリアンド諸島亜種)
*f. loc. goodenoughensis Deslisle, 2004(グッドイナフ諸島亜種)