17. 亜種 boisduvalii Montrouzier, 185631) [♂,♀]
=oceanus (Felder, 1864)16) (T.L. : Woodlark (=Muyua)島)。
(分布)PNG [MBP] Madau島、Woodlark (=Muyua) 島。 [分布図23]
(発見と原記載のエピソード)フランスの宣教師Montrouzierは1851年から1852年にかけて、ウッドラーク島での動物の調査結果を長い論文にして発表した(発行年度は1856年か1857年か不明確)。その論文の最初の項がOrnithoptera属で、その最初の種に彼の発見した新種が記載されている。その種名をフランスの有名な自然科学者J. B. A. D. Boisduvalにちなんで命名し、その当時知られていたPriamus、 PoseidonおよびRichmondia (原文ではDe Richmond)と比較している。しかし、彼はPriamusとPoseidonの♀は知らないと述べ、♀はRichmondiaとだけ比較している。
(特徴) Poseidon亜種群の最も東に分布する亜種(第2ルートの終点)。黒化する。
(斑紋)♂:斑紋の色は多少青味を帯びる。前翅の亜外縁帯は亜種demophanesと同様に波状で、翅央部条斑は存在する。後翅は前縁室および中室の基部は黒色で覆われ半透明黄金斑はない。黒色外縁帯はやや幅広い。裏面の緑色斑は小さい。
♀:翅の地色は黒褐色。前翅は無紋。後翅の翅室斑は非常に小さく、互いに分離し、褐色鱗で覆われる。後翅裏面に黄色はない。