9.亜種titan Grose-Smith, 19006) [♂][♀: goliath, (Rothschild, 1904)20)]
= goliath, (Rothschild, 1904)20) [♀] (Aroa River, PNG)
= huebneri (Rumbucher, 1973)23) [♂, ♀] (Goodenough Island, PNG)
= kikoriensis Szent-Ivany, 197526) [♂, ♀] (Ogomobu, Kikori River, PNG)
(分布)PNG [WSP] Star山脈 (Telefomin), [WHP] Schrader山脈, Hagen山, [ChP] Chimbu渓谷, Haia Mission, [MgP] Yandera, Bundi, [EHP] Goroka, [GP] Kikori川流域 (Ogomobu), Herzok山脈, Snake川流域, [MoP] Aseki, Gumi, Watut川流域, Sam Sam山, Bulolo, Manki Ridge, Wau, Waria川流域, Garaina, [NP] Owen Stanley山脈, Kokoda, Popondetta, Hydrographers山脈, Afore, Kwarue, Toma, Tufi, [CeP] Aroa川流域 (Boidunna), Vanapa川流域, Port Moresby, Sogeri, Buchanan (Kapogere近郊), [MBP] Milne湾地域, Goodenough島。(基産地:S-E. New Guinea?) [分布図58]。
(発見と原記載のエピソード)記載者のGrose-Smith(1900)は論文の最後に次のように述べている。「この豪華なチョウは(採集者不明)ニューギニア産だと書かれた採集品として送られてきた。他のコレクションは状態が非常に良くないが、一連の種類からおそらくイギリス領ニューギニアの南端のものだと推測した。前翅に性標がないのでO. priamus とは区別されるし、翅形や翅脈からSchoenbergia 群とも区別される。このチョウの翅脈はRippon氏が描いたS. (?) goliath の翅脈とほぼ同じだから、S. goliath の産地がNew Guinea だとすれば、きっとこの♂はそれに違いない。本種のために新属が新設されるべきである。」なお、亜種名titanはギリシャ神話に出てくる巨人の名前である。
(特徴)亜種中、最も東南に分布する亜種。
(斑紋)♂:亜種supremus に似るが肘状帯の黒色鱗の陰りが軽度で、後翅の緑色翅室斑点の中心に黒色点が出現する率が高いことで多少異なる。腹部も亜種supremusと同様に黄色で、体毛は無い。
♀:翅の地色は暗黒褐色または黒色で、前翅の斑紋がないかまたは微細なので、他のすべての亜種との識別は容易である(斑紋が少し大きい個体は亜種supremus との識別不可能な場合がある)。後翅の翅室斑も腹部も亜種supremusに似る。
(変異)亜種supremusと同じ変異が知られている。
♂-f. goudreaulti Deslisle & Sclavo, 20083) (➡procus )
♂-f. gottsi Deslisle & Sclavo, 20083): (前翅の色調変異) 両面の斑紋の色が翅頂部に向って次第に青色に変化するもの。
♂-f. malummaculata Deslisle & Sclavo, 20154):(前翅の色調変異)緑色または黄金色とオレンジ色の2色が亜翅頂部および亜外縁部に存在するもの。(➡supremus )
♂-f. sanguismaculata Deslisle & Sclavo, 20154) (➡samson)