6.亜種ukihidei Hanafusa, 19947) [♀][♂: Deslisle, 19951)]
(分布)INDONESIA [Irian Jaya] Yapen島。 [分布図56]
(発見と原記載のエピソード)この新亜種の記載者である英氏は1982年、Yapen島産のゴライアストリバネアゲハ2♀♀を入手した。1993年8月、立石宇貴秀氏が同島で♀の採集に成功した。他の亜種と比較検討した結果、斑紋がほぼ一致したので翌年、新亜種として報告した。新亜種名ukihideiは採集者の名前に因む。一方、♂は翌年の1995年Deslisle氏により報告された。
(特徴)中等度の大きさで、両性とも斑紋はかなり安定している。
(斑紋)♂:前翅の肘状帯の第1b室の黒色鱗による陰りは中等度であるが、他の亜種とのはっきりした識別点は見られない。腹部の側面は黄色で体毛はない。
♀:前翅の斑紋はかなり大きく特に中室斑、亜翅頂斑および第2翅室斑が大きく、黒色鱗の陰りが少ないため目立つ。後翅の亜外縁部は灰色で、亜外縁部には淡い黄土色がある。腹部は乳白色で、側腹部は黄色に黒い筋があるが体毛はない。
(変異) ♂-f. edouardei Deslisle, 19951): (前翅の斑紋変異)亜前縁帯に黄金斑点が1ないし2個存在するもの。