arfakensis(アルファックトリバネアゲハ)

1)アルファックトリバネアゲハ (Sp. arfakensis (Joicey & Noakes, 1916))7)

Ssp. arfakensis (Joicey & Noakes, 1916)(名義タイプ亜種)

*f. loc. (?) fernandi Deslisle & Sclavo, 2012(ヤーペン島地域変異)

*f. loc. (?) wondiwoiensis Deslisle, 2008(ウォンディウォイ山脈地域変異)

Ssp. galatea Sugiyama, 2000(サラワティ島亜種)

Ssp. occidentalis Morita & Takenaka, 1998(ソロン亜種)

*Ssp. (?) orientalis Dufek & Schäffler, 2006(オニン半島亜種)

本種はゴクラクトリバネアゲハ(O.(S.) paradisea )から新しく分離独立した種である。これまで、ゴクラクトリバネアゲハはNew Guinea本島だけに生息すると考えられてきたが、2000年に、Salawati島で亜種galateaが発見されて以来、本種は近隣の島々にも生息していることが分かり大きな反響を呼んだ。その後、Waigeo島、Batanta島、Supiori島そしてYapen島からも相次いで発見された。前述したようにまだまだ資料不足であり、この問題に関しては結論を出すまでには至っていないが、これは今後の課題である。

(分布)New Guinea本島(Doberai半島 (Tamrau山脈、Arfak山脈)、Onin半島 (Fakfak)、Wandammen半島 (Wondioi山脈)、近隣の島々(Waigeo島、Batanta島、Salawati島、Supiori島 およびYapen 島)。[分布概念図 8]

(垂直分布)海抜 0 – 2, 000 m。

(斑紋)♂:前翅には亜前縁帯、肘状帯、臀縁帯の3つの黄緑色の帯がある。亜前縁帯は翅頂部で広がり黄色となり基部の緑色とで2色になり、肘状帯は狭い。後翅は三角形で、第2脈が伸びる尾状突起は短く、外側半分は緑色、内側半分は黒色。半透明黄金斑が翅の約半分を占める。腿節は黒色または僅かに黄色。

♀:翅の地色は濃褐色から黒褐色で、前翅には中室斑、亜翅頂斑、翅室斑、亜外縁斑があり白色で大きい。後翅の中室-翅室斑は大きくほぼ2/3を占める。

(食草)ゴクラクウマノスズクサ (P. paradisiana )(島嶼産に関しては不明)8)

 

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