6.亜種borchi Haugum & Low, 19747)[♂, ♀]
(分布)INDONESIA [Irian Jaya] Takar, Jayapura, Masi-Masi島; PNG [WSP]Vanimo, Bewani, Rainuk, Torricelli山脈 (2,000 ft), Angugunak, Nuku, [ESP] Frieda R. Airstrip, Ambunti, Prince Alexander 山脈 (Drikikir, Maprik), Wewak, Kairiru島。 [分布図38]
(発見と原記載のエピソード)原記載に用いられた標本は、トリセリ山脈の標高2000フィートの地点で1973年6月16日、Borchによって採集されたものであり、Lowが所蔵していたが現在は大英博物館へ寄贈され保管されている。なお、亜種名は採集者Borchに献名されたもの。
(特徴)本亜種はNew Guinea本島の北部の比較的高地に産する。
(斑紋)♂:比較的大型の個体が多い。名義タイプ亜種より翅幅が狭い。後翅の翅頂部が突出し角張り、外縁が直線になる傾向がある。腿節は黄色。
♀:翅の地色は幾分淡い。前翅の斑紋は大きく、特に翅室斑が3個出現(多くの亜種では1個から2個)するものもある。後翅の斑紋は白色で、亜外縁部は黄褐色。裏面は鮮やかな黄色。腿節は黄色。
(変異) ♂-f. jeanpierrei Deslisle, 20121): (前翅の斑紋変異)顕著な緑色斑の拡大。肘状帯が非常に拡大するため亜前縁帯とほぼ完全に融合し、痕跡程度の翅央黒色条斑が形成される。Ssp. detanii ♂-f. bankoi の極型に類似する。
♂-f. aurifluoides Haugum & Low, 19798): (前・後翅の色調変異) 斑紋が濃い金色をしたもの。(➡paradisea)