1.亜種flavescens (Rothschild, 189713))[♀][♂: Kobayashi & Koiwaya, 19799)]
(分布)INDONESIA [Irian Jaya] Onin半島 (Fakfak), Bomberai半島 (Arguni 湾地域), Kamrau湾地域 (Kaimana), Yamur湖 – Urema川流域, Etna湾地域 (Avona), Nomnagihe, Meno, Kobowre山脈。[分布図34]
(発見と原記載のエピソード)1896年8月8日、Irian JayaのEtna湾沿岸地帯でH. C. Webster氏が採集した1♀に基づいてRothschild卿がparadiseaの新亜種として記載したが、当時まだ知られていなかったO. goliath supremusの♀の可能性も残している。♂は83年後の1979年、小林・小岩屋によって報告された。
(特徴)1897年、1♀で記載された亜種。♂はその後82年経過した1979年に初めて報告された。標本の数が少なく、十分な検討がなされていない。♀の後翅の斑紋の形 や色の類似性から亜種chrysanthemum と連続するかも知れない。
(斑紋)♂:名義タイプ亜種より少し小型で、斑紋の緑色が強い以外に違いは見られない。腿節は黄色。
♀:亜種chrysanthemumに似て、翅の地色は黒色で、後翅の翅室も鮮やかな黄色であるが、前翅の斑紋は名義タイプ亜種に似てすべての斑紋が存在する。腿節は黄色。
(変異)♂-f. multiconfluenta Deslisle & Sclavo, 20152): (前翅の斑紋変異) 亜前縁帯、肘状帯および臀縁帯がすべてつながるもの。