8.亜種natunensis (Rothschild, 1908)15) [♀][♂: brookianus, (Rothschild, 1895)14))]
= brookianus, (Rothschild, 1895)14)[♂](Natuna諸島(Bunguran))
(分布)INDONESIA [Riau Is.] 北Natuna諸島 (Natuna Besar (=Bunguran )島)。[分布図66]
(発見と原記載のエピソード)本亜種に関する最初の記載は1♂1♀をもとにしたRothschild (1895)の論文中にみることができるが、そこでは原名亜種に総括している。ただ、♀に関しては「原名亜種と亜種albescensとの中間で、裏面の白色斑は原名亜種よりは大きく、亜種albescensよりは小さい」と述べている。その後、彼(1908)はナツナ諸島のブングランで1908年1月に採集された1♀をもとに新亜種として再記載した。
(特徴)あまり知られていない亜種。比較的大型で、亜種albesecensに匹敵し、青色斑が広がるのと頸部の紅毛が明るいのが特徴。
(斑紋)♂:前翅の金緑楔状斑の先端が第1b脈のものを除き、先端が丸く外縁まで届かないこと、後翅の翅頂部の白斑が大きいこと、金緑斑紋の基部にある青色斑が大きいことで他亜種との識別はできる。
♀:前翅の白色斑は翅頂部から亜外縁にかけて広がるが、翅頂部では亜種albescensより小さい。後翅の緑色斑は翅底側2/3は青色で、亜外縁の白色斑も明瞭。前・後翅の裏面の白色斑は完全に揃っていて大きい。