toshikii（メンタワイ諸島亜種）

３．亜種toshikii Kobayashi, 1991⁶⁾[♂,♀]

= apolloniae Neukirchen, 1992¹⁰⁾ [♂] [♀: Neukirchen, 1993¹¹⁾] (Mentawai諸島 (Siberut島), Indonesia)

（分布）INDONESIA [W. Sumatra] Mentawai諸島 (Siberut島, Sipura島)。[分布図61]

（発見と原記載のエピソード）メンタワイ（Mentawai）諸島で採集された24♂♂、５♀♀に基づいて小林氏が記載した亜種。亜種名toshikii は神戸大学教授多淵敏樹博士に因む。その翌年 (1992)に、Neukirchen氏も同島で採集された１♂をもとに、亜種apolloniaeと命名している。

（特徴）小林(1991)⁶⁾の発表の１年後にNeukirchen¹⁰⁾が別名で記載した亜種である。亜種jikoi, 亜種mariaeの生息地よりさらに南に分布する大型の亜種である。

（斑紋）♂：前翅の金緑色楔条斑のうち内縁側の２個は互いに接する。後翅の亜前縁室の緑色斑は微細で、白斑もない。前・後翅の裏面のコバルト青色斑は存在する。

♀：翅の地色は暗褐色で、前翅の亜翅頂部の白斑は目立つが、楔状の緑色斑紋と後翅の緑色斑は不明瞭。前・後翅の裏面の基部にあるコバルト青色斑は紫色。