3.亜種antiopa Rothschild, 190812) [♂][♀: bachanensis Okano & Ohkura, 197810)]
= bachanensis Okano & Ohkura, 197810) [♂,♀] (Bachan島)
(分布) INDONESIA [Maluku] 北Maluku (Morotai島, Halmahera島, Bacan島, Obi島)。[分布図73]
(発見と原記載のエピソード)モルッカ諸島産の亜種として記載されたantiopa (Jordan以後はantiopeとしている記載が多いが、これは誤りである)は、Rothschild (1908)がDumasにより1898年11月、モロタイ島のミラ(Mira)で採集された6♂♂に基づいて記載したものである。♀はその後1917年、JurriaanseとLindemansによって採集された。antiopaはThebaeの王であるLycusの妃Antiopa (= Antiope)にちなむ。
(特徴)南のMaluku諸島産の名義タイプ亜種より小さく、次の点で識別は可能である。
(斑紋)♂:前翅の翅脈条が少し幅広く、後翅の黄色が淡く、裏面で、亜前縁室の翅頂部の白色条は不明瞭ながら存在する。(原名亜種では明瞭に存在する。)
♀:亜種cellularisに似る。前翅の翅脈条は両面とも幅広い。後翅の翅室斑の第3, 2室斑は中室まで達し、中室の先端に小さい白斑を形成する。黄色は亜前縁室から第3室(非常に軽度)までに限定され色も他の亜種より淡い。