タイワンキシタアゲハ種群
(所属種)
1) ブルキシタアゲハ (T. (T.) prattorum (Joicey & Talbot, 1922)) (1亜種)
2) コウトウキシタアゲハ (T. (T.) magellanus (Felder, 1862))(1亜種3地域変異)
3) フィリピンキシタアゲハ (T. (T.) rhadamantus (Lucas, 1835)) (2亜種)
4) タラウドキシタアゲハ (T. (T.) dohertyi (Rippon, 1893)) (1亜種)
5) タイワンキシタアゲハ(T. (T.) aeacus (Felder, 1860))(4亜種、1亜種(?))
6) インドキシタアゲハ (T. (T.) minos (Cramer, 1779)) (1亜種)
(特徴)
- Nepal, 中国南西部からIndochina, Philippinesを経て、さらに西は南Indiaから東は台湾まで分布域は広い。India南部はキシタアゲハ属(Genus Troides )の西限である。
- ♂の前翅は前縁、後縁ともに長く、外縁が陥凹し翅頂は尖る。
- ♂の前翅の翅脈条斑は他群のように白色鱗により縁取りされるのではなく、黒色鱗が薄くなることで生じる。第2翅脈に沿う翅脈条斑の基部はしばしば黄色い。
- ♂の後翅の黒色山形斑の先端に黒色鱗による三日月状の陰り(黒色汚斑)があることが特徴である。ただし、この黒色汚斑は表面だけに存在し裏面にはない。また、種によっては後翅の両面とも黄金斑が斜光により美しい蛍光幻色を発する。