9.亜種amphrysus (Cramer, 1779)3)[♂][♀: amphrisius, (Boisduval, 1836)1)]
= amphrisius, (Boisduval, 1836)1) [♂, ♀] (Java /Sumatra )
= joanae Parrott, 198932) [♂, ♀](T.L. : Bali島 (Tabanang))
(分布)INDONESIA (Java) [W. Java] Halimun山, Pelabuhan Ratu地域, Salak山, Mt. Gede-Pangrango 国立公園(Cibodas, Pangrango山, Gede山), Soreang, Bandung, Linggarjati, Pangandaran, [C. Java] Genuk, Muria山, [E. Java] Surabaya, Malang, Sendangbiru, Argopuro山, Barung島, Bali島。[分布図82]
(発見と原記載のエピソード)ジャワ産の♂をCramerが大著“Papillons Exotiques”の第3巻、43頁、図219、f.Aに記載したのが最初である。この大著は全4巻で、追補を合せ5巻であるが、第3巻は1779年と1780年に発行されている。なお、種名amphrysusはPhthiotisにある小川Amphrysosに由来する。その岸辺でApolloはAdmetusの畜群を放牧した(ギリシャ・ローマ神話)。
(特徴)最も古くから知られている低地性の美しい亜種で、他の亜種との識別は容易。
(斑紋)♂:前翅の地色は黒色で、暗青色の幻色がある。翅脈条斑は亜種中最大で、明るい黄色。中室先端斑と第4室のV字の斑紋は特に目立つ。後翅の黒色外縁帯は幅広く、黒色山形斑は中程度である。
♀:前翅の中室端斑と翅脈条斑は大きく灰白色でよく目立つ。後翅の翅室斑は本亜種特有の中室の基部と第1b室は灰白色。
(変異) ♂-f. palabuana (Fruhstorfer, 1894)8): (前翅の色調変異) 翅脈条斑が暗く、赤褐色をしたもの。
♂-f. magnifica (Ehrmann, 1921)7): (後翅の斑紋変異) 黒色翅室斑点が存在するもの。