8.亜種arkumene Hayami, 199418) [♂,♀]
(分布)W. MALAYSIA [Pahang] Tioman島, Aur島。[分布図156]
(発見と原記載のエピソード)Malay半島の南東の孤島Tioman島、Aur島産の6♂♂, 6♀♀に基づいて速水氏が1994年に記載した。亜種名arkumeneは「貞淑な女」に因む(ギリシャ神話)。
(特徴)Malay半島(Johor州)から約56KmのTioman諸島に生息する亜種。標本も限られていて詳細な記述はできないが、Malay半島産の亜種ruficollis に酷似するため、同一亜種の可能性もありうる。
(斑紋)♂:前翅の翅脈条斑は亜種ruficollis では黄色一色であるのに対し、中室斑とその周辺だけが暗い黄色で辺縁は暗白色である(ホロタイプの標本写真より)。後翅の黒色山形斑が小さいが、これは亜種ruficollisと同じ程度である。
♀:亜種ruficollis同様、後翅の暗色翅室斑点は短く狭いので両者の識別点は見い出せない。