12. 亜種chrysomelas Parrott & Schmid, 198434) [♂,♀]
(分布)INDONESIA [Riau Is.] 北Natuna諸島 (Natuna Besar (=Bunguran)島), 南Natuna諸島(Subi Besar島, Serasan島)。 [分布図84]
(発見と原記載のエピソード)T. Toeante氏が1981年、Natuna 諸島で採集した一連のキシタアゲハの中の一つ(他の一つはT. helena bunguranensis)。Parrott氏とSchmid氏は10♂♂、4♀♀に基づき1984年に新亜種として記載した。亜種名chrysomelasは「黄金と黒」を意味する。
(特徴)この亜種は北および南Natuna諸島に限って生息する。
(斑紋)♂:前翅の翅脈条斑は第4室でV字を形成しない。中室端斑や翅脈条の黄色は外縁に向って灰色になり、近似亜種であるkurisやperintisより外縁近くまで広がる。後翅の黒色山形斑は中程度で亜種perintisとほぼ同じ大きさである。
♀:翅の地色は近似亜種kuris やperintis より明るい褐色で、斑紋の色も両亜種より明るい。後翅の暗色翅室斑点はより短く特に第2、3室ではそれほど中室側へ伸びない。