7.亜種naokoae Morita, 199629) [♂, ♀]
(分布)W. MALAYSIA [Kedah] Langkawi島。 [分布図81]
(発見と原記載のエピソード)マレーシアとタイの国境近くのアンダマン海の小島に限って棲息する亜種で、10♂♂ 1♀に基づき1996年、守田氏によって記載された亜種。亜種名は記載者の娘の名、奈緒子に因む。
(特徴)極めて限られた範囲に生息する。幾分小型で、全体に明るい。
(斑紋)♂:前翅の翅頂は尖り、外縁は陥凹する固有の翅形をしている。翅脈条斑は良く発達し、明るい黄色である。第4脈の翅脈は上下とも中室に達し、第1b – 3脈も亜外縁に沿ってはっきり現れる。後翅の黒色外縁帯や黒色山形斑は亜種ruficollisと変わらないが、基部にある小室である基室が黄金色の個体が多い。
♀:北Natuna諸島産の亜種chrysomelasに酷似する。翅脈条斑は灰白色で中室先端斑を中心にすべての翅脈に広がり、かなり明るい。後翅の黄色部はクリーム黄色である。