4.亜種vistara (Fruhstorfer, 1906)12) [♀][♂: Lathy, 190727)]
= vistara, Lathy, 190727) [♂] (Batu諸島(Tanahmasa島, Telo島))
= merah Kobayashi & Hayami,199224)[♂,♀](Batu 諸島 (Simuk島))
= zeus Kobayashi & Hayami, 199224)[♂,♀]( Mentawai諸島)
(分布)INDONESIA [N. Sumatra] Batu諸島(Simuk島, Telo島, Tanahmasa島); [W. Sumatra] Mentawai諸島 (Siberut島, Sipura島, 北Pagai島)。 [分布図78]
(発見と原記載のエピソード)バトゥ諸島のプラウテロ島(標本のラベルではPulo Tello)で採集した1♀だけをもとにFruhstorfer (1906)が新亜種として記載した。その翌年の1907年に、タナマサ島(原著ではTanah Massa)とプラウテロ島(原著ではPoelo Tello)産の2♂♂がLathyにより報告されたが、これが♂に関する最初の記載である。また、この標本はH. J. AdamsがVan de Pollの膨大な数のコレクションを入手し、その標本を整理している時Lathyが見つけたものである。
(特徴)Simuk島産の♂の後翅には、通常は見られない黒色翅室斑点の出現率が高く、しかも大型の個体が多い。
(斑紋)♂:前翅の翅脈条斑は全体に細く灰黄色。第4脈の下条斑は中室に届かない。後翅の黒色山形斑は亜種astreaとほぼ同じ大きさで、亜種simeuluensisや亜種niasicusより小さい。
♀:翅の地色が淡い。斑紋は亜種niasicusに酷似するが(後翅の第2 -3室が褐色)、前翅の中室斑が亜種niasicusでは中央に縦線がありM字になるのに対して、本亜種ではより幅広くM字状にならない。
(変異)♂-f. nebula Kobayashi & Hayami, 199224): (後翅の斑紋変異)各翅室に大きな黒色翅室斑点が存在するもの。