1.亜種sumatrana (Hagen, 1894)2) [♂][♀: sumatranus, (Jordan, 1909)4)]
= sumatranus, (Jordan, 1909)4) [♂, ♀] (Sumatra)
(分布)INDONESIA (Sumatra) [Aceh] Takengon (=Takingeun), [N. Sumatra] Bekancan, Sinabung山, Karo Hills, Sibolangit, Bandar Baru, Sikulikap, Berastagi, Prapat (=Parapat), Toba湖地域 [W. Sumatra]Bukittinggi, Singkarak湖地域, Solok, Padang, Talang山, [Jambi] Sungaipenuh, Barisan山脈, [S. Sumatra] Dempo山, Palembang, [Lampung]。 [分布図88]
(発見と原記載のエピソード)1894年、Hagenにより発見され記載された亜種。彼の論文「私がスマトラで発見したチョウ目録」の中で、♂の標本をもとに腹部上面に2個の黒色三角形斑(性標のこと)がないことを識別点として、Ritsemaeの変異として記載されている。なお、sumatranaは生息地Sumatraにちなむ。
(特徴)Java産の名義タイプ亜種とMalay半島産の亜種paeninsulaeの中間的存在。
(斑紋)♂:名義タイプ亜種と同様に、本種特有の後翅の翅室に黒色楔状斑が存在するが、不明瞭である上に数も少ない個体が多い。しかし、黒色山形斑は亜種の中では最も大きい。腹部上面は明るい褐色で、黒色斑点がないのが特徴。側胸部の紅毛は寡少。頸部の紅毛は欠如するか僅かにしか存在しない。
♀:前翅の翅脈条は、最も明瞭である名義タイプ亜種と微細な亜種paeninsulaeとの中間で、灰黄褐色をしている。後翅の暗色翅室斑点は大きく互いに融合して帯状になる。黄色部は亜前縁室では欠如するが、一様に黄色で名義タイプ亜種より濃い。側胸部の紅毛は少し存在する。