miranda(ミランダキシタアゲハ)

3)ミランダキシタアゲハ (Sp. miranda (Butler, 1869)1)

Ssp. neomiranda (Fruhstorfer, 1903)(スマトラ島亜種)

= annae Deslisle, 1988(デンポー山亜種)

Ssp. hayamii Kobayashi, 1991(ボルネオ島南西部亜種)

Ssp. miranda (Butler, 1869)(名義タイプ亜種)

本種はSumatra島とKalimantan(=Borneo) 島に生息し、Amphrysus種群の中では最大種である。いずれの地でも発生個体数は非常に少ない。現在では3亜種が知られている。

(分布)大Sunda列島  (Sumatra島, Kalimantan (=Borneo) 島)。[分布概念図 22]

(垂直分布)海抜 0 – 2, 000 m。

(斑紋)♂:前翅の地色は光沢がある黒色で、Kalimantan島産の2亜種(名義タイプ亜種および亜種hayamii)には翅底部に美しい暗青色ないし紫青色の幻色があり、亜翅頂より亜外縁にかけて短く細い翅脈条がある。後翅は特異な伸びた翅形をしていて、全体が半透明黄金斑で、黒色山形斑を有する幅広い黒色外縁帯で囲まれる。頸部は黄色(稀に黒)。側胸部に紅毛はない。腹部の上面は淡黄褐色で中央に褐色の斑点があり、下面は黄色。

♀:前翅は亜種によって異なるが、チョコレート色ないしは暗黒褐色で、♂と同様の亜翅頂から亜外縁にかけて微細な翅脈条がある。後翅は幅広い暗色翅底部と翅室をほぼ覆うほど大きな暗色翅室斑点および幅広い外縁帯によって黄色翅室斑は極めて小さくなる。頸部は黄色で側胸部の紅毛はない。腹部上面は黒褐色であるが、Sumatra島産は黒化する。下面はKalimantan島産では黄色であるが、Sumatra島は第6腹節までは黒褐色、それより先端は黄色。

(食草)アカエリウマノスズクサ (Aristolochia foveolata )7)

 

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