2.亜種hayamii Kobayashi, 19916) [♂,♀]
(分布)E. MALAYSIA (Kalimantan=Borneo) [Sarawak] Bintulu, Sibu, Serapi山; INDONESIA [W. Kalimantan] Saran山, Ringas山 (=Rangga山?)。[分布図92]
(発見と原記載のエピソード)これまで未知であったボルネオの南西部の新亜種。12♂♂、5♀♀に基づき小林氏が記載した。亜種名はトリバネアゲハ共同研究者の速水剛氏に因む。
(特徴)新しく発見された最も小型の亜種である。♂は名義タイプ亜種に、また♀は亜種neomirandaとの中間的な形態を持っている。
(斑紋)♂:翅の地色は光沢がある黒色で、暗青色の幻色がある。翅脈条は短く亜翅頂部から第2脈まであり、白く目立つが内側は僅かに黄色。後翅の黒色山形斑は名義タイプ亜種に似ていて、亜種neomiranda より小さいく先端もきれいな半円形である。
♀:前翅の地色は濃いチョコレート色で♂と同様に亜翅頂部から内縁の亜外縁部に、白く目立った翅脈条がある。後翅の黄色翅室斑は暗色翅室斑点が名義タイプ亜種ほど中室側に偏在しないので大きい。