criton(クリトンキシタアゲハ)

7) クリトンキシタアゲハ (Sp. criton (Felder, 1860)1))

Ssp. criton (Felder, 1860)(名義タイプ亜種)

Ssp. critonides (Fruhstorfer, 1903)(オビ島亜種)

 

本種はHaliphron種群の分布域では最も北東部にあたる北Malukuに生息する。地域変異や個体変異は少ないが、♀が多型であることが特徴である。2亜種が知られている。

(分布)北Maluku 諸島(Morotai島, Halmahera島, Ternate島, Tidore島, Kasiruta島, Bacan, Obi島, Obituta島)。 [分布概念図 26]

(垂直分布)不明。

(斑紋)♂:前翅は光沢がある黒色で翅脈条はない。後翅は黒色で、中室の先端側ほぼ半分、第2-7室では中室側ほぼ2/3が半透明黄金斑で占められる。幅広い黒色外縁帯があるが波状の凹凸は軽度である。裏面は表面とほぼ同じ。頸部・側胸部に紅毛がある。腹部の表面は黒褐色で、下面は黄色。

♀:前翅における翅脈条の有無と後翅の斑紋の色との組み合わせにより多型を示すのが本種の特徴である。名義タイプ亜種では6型、亜種critonidesでは3型が知られている(これに関しては各亜種の項で説明する)。

(食草)タガラウマノスズクサ(Aristolochia tagala )、バチャンウマノスズクサ (Pararistolochia sp. A (from Bacan I.))、ウミベノウマノスズクサ (Aristolochia gaudichaudii )6)。 

 

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