staudingeri(スタウディンガーキシタアゲハ)

11) スタウディンガーキシタアゲハ (Sp. staudingeri (Röber, 1888)7)

Ssp. ariadne Rothschild, 1908(ロマン島亜種)

Ssp. iris (Röber, 1888)(レティ諸島亜種)

Ssp. heptanonius (Fruhstorfer, 1913)(ダマル島亜種)

Ssp. staudingeri (Röber, 1888)(名義タイプ亜種)

Ssp. ikarus Fruhstorfer, 1904(タニンバル諸島亜種)

Ssp. rikyu Arima & Morimoto, 1991(セルア島亜種)

 

最初の記載者であるRöber (1888)7)は、staudingeri irisを種として報告した。しかし、Jordan (1908-1909)5)以来、本種は種haliphronの亜種として取り扱われてきたが、Haugum (1981)4)はこれらをまとめて別種staudingeriとして分類した。いずれにしても互いに近似種であることは間違いない。ここではHaugumに従い、これまでに報告された近似亜種を6亜種に分類したが、亜種heptanonius, 亜種staudingeriおよび亜種ikarusの間の相違点がはっきり指摘できないので亜種staudingeri に統一した方がよいかも知れない。

(分布)西Daya諸島, Leti諸島, Sermata諸島, Barar諸島, Tanimbar諸島。[分布概念図 30]

(垂直分布)不明。

(斑紋)殆んど知られていない種である。両性とも小型で、いくらか丸みを帯びる。

♂:前翅は光沢がある黒色で、裏面にある灰白色の翅脈条が透けて見える。後翅の半透明黄金斑は西部産である亜種ariadneと亜種irisでは小さく酷似しているが、東部産である亜種heptanonius, 亜種staudingeri, 亜種ikarusおよび亜種rikyuは6個の翅室斑と中室斑があり互いに酷似する。

♀:前翅には灰白色の翅脈条が広がる。後翅の大きな暗色外縁帯と幅広い暗色翅室斑点が互いに完全に融合して幅広い帯状になるため、黄色斑は非常に小さい。すべての亜種は酷似し、識別は殆んど不可能である。

(食草)不明 (タガラウマノスズクサ (Aristolochia tagala ) ?)6)

 

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