1.亜種ariadne Rothschild, 19088) [♂,♀]
(分布)INDONESIA [Maluku ] 西Daya諸島 (Romang (=Roma) 島)。 [分布図109]
(発見と原記載のエピソード)Kühnが1902年8月、ロマン島で採集した1対の標本に基づいて、Rothschild (1908)が記載した。なお、亜種名ariadneはCrete島のMinos王の娘Ariadneにちなむ(ギリシャ神話)。
(特徴)♂の後翅の黄金斑が小さいのが特徴で、両性とも亜種irisに酷似するが、頸・側胸部に紅毛があることで識別できる。
(斑紋)♂:後翅の黄金斑列は翅室の半分程度で、第6-3室の4個が基本で、個体によっては亜前縁室と第2室に小斑が出現する。
♀:同種に共通した翅形、斑紋をしている。前翅の翅脈条は次亜種irisより少し明るいが他の亜種より翅の地色に近く幾分不明瞭である。