6.亜種rikyu Arima & Morimoto, 19911) [♂,♀]
(分布)INDONESIA [Maluku] 西Daya諸島 (Teun島, Nila島, Serua島)。[分布図114]
(発見と原記載のエピソード)本種の分布域である西ダヤ諸島の東端であるセルア(Serua)島で1990年5月に採集された4♂♂、4♀♀に基づいて1991年に有馬および森本両氏によって記載された。亜種名は歴史的茶人千利休に因むと思われる。
(特徴)本種の分布上、最北東の島々に分布する、最も新しく発見された亜種である。亜種heptanonius, 亜種staudingeri および亜種ikarusとの識別は比較的容易である。
(斑紋)♂:両翅頂が丸みを帯び、ずんぐりしている。前翅の翅脈条は亜種の中では最も明瞭で、特に亜外縁部で明るい。後翅の半透明黄金斑も最も大きく、特に中室斑は第7脈の起始部を越えた基側より始まる(他亜種は第7脈から始まる個体が多い)。原記載では後翅裏面の中室黄金斑の内側が緑色を帯びるのを識別点としているが、他亜種でも同様に見られるので鑑別点にはならない。
♀:前翅の翅脈条は他の亜種より広がり、特に中室斑は第3脈と第2脈の起始部の間まで広がる(他亜種では中室斑は第3脈の起始部までの個体が多い)。