1.亜種honrathiana (Martin, 1892)2) [♀][♂: (Martin, 18933))]
(分布)INDONESIA (Sumatra) [Aceh] Takengon(=Takingeun), Kutacane, [N. Sumatra] Medan, Bandar Baru, Sikulikap, Berastagi, Karo Hills, Aek Popo, Battak山脈, [W. Sumatra] Padangpanjang, Padang, [Jambi] Kerinci山, Sungaipenuh。[分布図97]
(発見と原記載のエピソード)Dr. Martin (1892)はスマトラのバタック(Battak)山脈で採集された2♀♀の標本をもとに独立種として記載した。彼はその記載文に、♂も間もなく発表されるであろうと述べている。その予言どおり、その翌年(1893)の1月カロ・バタック(Karo-Battak)地域の山脈で採集された6♀♀、1♂をもとに、♂について同年記載発表した。その論文の最後に「種名は私のBerlin在住の友人Eduard G. Honrath氏に因んで命名する」と記している。
(特徴)Haliphron種群では最も西に分布する大型の亜種。両性とも名義タイプ亜種よりさらに大型で、しかも黒化する。特に腹部は全体が光沢のある漆黒であり、黒い微毛で濃く覆われる。
(斑紋)♂:後翅の半透明黄金斑には名義タイプ亜種のような蛍光様の幻色はない。また中室黄金斑は名義タイプ亜種のように卵円形ではなく上内側が尖る。腹部は全体に黒色で、黒色微毛が多い。
♀:前翅の地色が黒褐色で暗く、翅脈条は全体に細く、中室先端斑はM字状になる。後翅の黄色斑は濃く黒色翅室斑点が大きく互いに融合する。腹部は全体が黒色。