2.亜種parrottei Deslisle, 19891) [♂,♀]
(分布)INDONESIA (Sumatra) [S. Sumatra] Dempo山 (1,200 m)。 [分布図98]
(発見と原記載のエピソード)スマトラ島の南部にあるDempo山 (1200 m) で1988年11月に採集された13♂♂、5♀♀に基づいて、翌年の1989年にDeslisle氏によって記載された。亜種名はトリバネアゲハの研究家のRod Parrott氏に因む。
(特徴)亜種honrathinanaに酷似する。亜種honrathianaの産地はこれまでSumatra島の北・中部だけと考えられてきたが、新たに南部の高地であるDempo山で発見された。この新亜種と亜種honrathianaとの明瞭な相違点は少なく、ただ♂の後翅の裏面の第2室に後角斑が有るか無いかの違いに過ぎない。
(斑紋)♂:後翅裏面の第2室に名義タイプ亜種同様に後角に黄金鱗で囲まれた黒色斑が存在する。また、本亜種では第3室に黒色翅室斑点が出現する率が高いと思われる。
♀:原記載では後翅の黒色翅室斑点が名義タイプ亜種と同様に小さいこと指摘しているが、多くの個体では亜種honrathianaとの識別は不可能と思われる。