3.亜種vandepolli (Snellen, 1890)5) [♂,♀]
(分布)INDONESIA (Java) [W. Java] Halimun山, Gede山, Bandung, Malabar, Malabar山, Pengalengan, Wayang山, Kancana山, Papandayan山, Mandalagiri山, Guntur山。 [分布図99]
(発見と原記載のエピソード)ジャワのプリアンゲル山脈の5000から5500フィートの場所で採集された♂♀に基づき、Snellenが1890年Papilioの新種Van de Polliと命名し記載したのが最初である。種名はJ. R. H. Neervoort Van de Poll氏に献名されたものである。
(特徴)Sumatra島産の他の2亜種 (honrathiana, parrottei )より小型で、あまり黒化しない。
(斑紋)♂:前翅裏面の翅脈条は亜種の中では最も明瞭である。後翅の半透明黄金斑には僅かに蛍光様の幻色があり、中室の黄金斑は卵円形をしている。後翅裏面の第2室の先端には亜種parrottiと同様の汚黄色で囲まれた黒色の小斑がある。腹部上面には暗褐色の性標があり、下面は黄色で黒色斑点が2列あることなどから他の亜種との識別は容易である。
♀:前翅の地色は暗褐色で翅脈条斑は幅広く灰白色で、中室端はM字状でなく一様に灰白色である。後翅の黄色は他の亜種より淡く、暗色翅室斑点が小さく孤立するため全体に大きい。裏面の斑紋は前・後翅とも腹部の上面は黒褐色で下面は黒と黄色の縞模様。