15. 亜種antileuca Rothschild, 1908 30)[♂, ♀]
(分布)INDONESIA [E. Java] Kangean諸島 (Kangean島, Paliat島, Saubi島, Saur島, Sepanjang島)(Bali島の北約120Kmに位置する)。[分布図129]
(発見と原記載のエピソード)カンゲアン諸島産の最初の発見者はPrillwitzである。彼はその時1♂、1♀を採集した。その標本をもとにRothschild (1908)はこれを新亜種antileucaと命名し記載した。なお、その論文中には別亜種mopa、isara、typhaonおよびspilotiaが記載されている。
(特徴)名義タイプ亜種helenaに似るが、個体変異は少ない。♀では暗色型だけが知られている。
(斑紋)♂:前翅は光沢がある黒色で翅脈条はない。後翅の亜前縁室には黄金斑はなく、第6室に黒色翅室斑点がある個体が多い。
♀:暗色型:前翅の地色は黒褐色で、表面には翅脈条はない。後翅の亜前縁室は♂と同様に斑紋はなく、第6室も中室側と亜外縁に小斑が出るだけである。暗色翅室斑点の大きさには個体差があるが、斑紋の色は美しい黄色。