8.亜種demeter Rumbucher & Schäffler, 200532) [♂,♀]
(分布)INDONESIA [Aceh] Weh (=We)島。 [分布図121]
(発見と原記載のエピソード)スマトラの北に位置するWe島で1999年から2003年にかけて採集された8♂♂、6♀♀に基づきRumbucher氏とSchäffler氏が2005年に記載した亜種。亜種名demeterは古代ギリシャの農業の女神。
(特徴)Sumatra島北部先端の沖合約15Kmに浮かぶ小島に生息する亜種。標本が少なく十分に比較検討することができていない。
(斑紋)♂: 翅形はSumatra島の亜種typhaonと変わらない。前翅では裏面にある暗灰白色の翅脈条が透けて見える。後翅の黒色山形斑はやや高い。亜前縁室の半透明黄金斑の形は特異で、外縁に向って大きく広がる。
♀:明色型:翅脈全体に暗い翅脈条斑がある。別模式標本 (Allotype) では後翅の暗色翅室斑点が内向きの矢じり形をしていて比較的小さいが、所蔵する個体は大きくて互いに融合し、第2 – 5室では黒色外縁山形斑とも融合する。裏面の黄色斑の色は鮮やかな黄色。