ferrari(ニコバル諸島亜種)

5.亜種ferrari Tytler, 192634) [♀][♂: Tytler, 193935)]

(分布)INDIA [Bay of Bengal] Nicobar諸島 (小Nicobar島, 大Nicobar島)。 [分布図119]

(発見と原記載のエピソード)アンダマン諸島の行政長官であったFerrar陸軍中佐が、大ニコバル島での在職中の1924年2月29日に採集した3♀♀をもとにTyler (1926)が、彼の栄誉をたたえferrariと命名し新種として記載したのが最初である。その時はまだ♂が発見されておらず、「♀から推測すればセイロン(Ceylon)島産のセイロンキシタアゲハ(Tr. darsius)の近似種かもしれない。」と述べている。その後、Ferrarはクモの巣に翅だけとなった♂を発見した。その翅はアンダマン諸島のヘレナキシタアゲハの亜種heliconoidesによく似ていたため、Tytler (1939)は種ではなく新亜種として再記載した。なお、Neallotype(♂)は1927年3月11日ニコバル諸島のコンドゥル島で採集されたものである。

(特徴)Nicobar諸島はAndaman諸島のさらに南に位置していて渡航はさらに厳しく、標本の入手は極めて困難と思われる。従って検索する機会は皆無に等しい。分布域が近いAndaman諸島産の亜種heliconoidesより大きく、斑紋もかなり異なる。

♀は明色型だけが知られている。

(斑紋)♂:前翅は光沢がある黒色で、翅脈条は微細。後翅の中室斑が卵円形で、亜前縁室斑では三角形の小斑が外側に位置する。第1b室斑も短い。

♀:明色型:翅の地色は黒褐色で翅脈条(第2 – 5脈)は幅広く明瞭で、青色を帯びた白色でよく目立つ。後翅の中室斑も♂と同様に卵円形で、第1b室と第6室斑は小さく中室と接する。亜前縁室の亜外縁には点状斑点がある。

 

ferrari(ニコバル諸島亜種)

220-02428

Troides helena ferrari Tytler, 1926
Campbell Bay Area, Great Nicobar I., Nicobar Is., India
sex:f    
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