14. 亜種nereides Fruhstorfer, 190610) [♂, ♀]
(分布) INDONESIA [E. Java] Bawean島 (Kalimantan島とJava島の間で、Java島の約100Km北のJava 海に浮かぶ孤島)。 [分布図128]
(発見と原記載のエピソード)Fruhstorfer (1906)が書いた「バウェアン島での採集旅行に関する報告」と題する記載文には、完模式標本(♀)の図だけが掲載されているにすぎない。彼は同島で2♂♂、3♀♀を採集した。なお、亜種名nereidesはNereusの娘で、50人の海の妖精Nereid(e)にちなむ(ギリシャ神話)。
(特徴)♂は後翅の黒色翅室斑点の出現率が高い。♀は明色型だけが知られている。♀の後翅の黄色斑が独特の汚灰黄色をしてるのが特徴である。
(斑紋)♂:後翅の第2室から第6室まで黒色翅室斑点がほぼすべての個体に現れる。
♀:明色型:前翅の翅脈条は、亜種nereisや亜種rayaeよりさらに幅広いが、地色との境目は不明瞭である。後翅の亜前縁室は無紋で、第6室も小斑である。暗色翅室斑点が幅広い帯状になるため黄色斑は著しく小さく、色も特有の汚灰黄色である。