orientis（カリマンタン亜種）

22. 亜種orientis Parrott, 1991²⁶⁾ [♂, ♀]

（分布）INDONESIA (Kalimantan=Borneo)[W. Kalimantan] Singkawang, Anjungan (near Pontianak), [S. Kalimantan] 南Kalimantan地域, Laut Kecil諸島 (Matasiri島), [E. Kalimantan] Melak, Bontang, Samarinda。   [分布図135]

（発見と原記載のエピソード）この亜種は1988年東カリマンタン（Bontang）で採集された１対と、南カリマンタンで採集された１♀に基づき1991年、Parrott氏により記載された。亜種名orientisは「東」を意味する。

（特徴）Karimata島産の亜種sugimotoiや南Natuna諸島産の亜種venusに似るが、幾分大きい。

（斑紋）♂：前翅は黒色で翅脈条がないが、裏面は第2 – 6脈まで上記２亜種と同様に淡い灰色の翅脈条があるものや完全に欠如する個体もある。後翅の亜前縁室の半透明黄金斑は亜種venusに似て、第８脈に沿って広がり前縁は陥凹し、外縁も陥凹する。黒色外縁帯の幅は亜種sugimotoi程度で黒色山形斑も亜種venusほど高くない。

♀：中間型：前翅の地色は暗褐色で、亜種sugimotoiのように黒褐色ではない。翅脈条斑は不明瞭であり、上記２亜種と同様に第1b – 4脈までは中室に達しない。後翅の亜前縁室には無紋のものと亜外縁に小斑があるものがある。暗色翅室斑点は小さく孤立するものが多い。