058-*****

安井コレクションからの補遺1

亜種miokensisの魅力は何と言ってもその色彩である。New Guinea本島(亜種poseidon:黄色がかった緑色)→New Britain島(亜種bornemanni:青みのある緑色)→Duke of York諸島(亜種miokensis:青緑色)→New Ireland島(亜種urvillianus:青色)へと連続的に変化する様は漸進的進化の実例である。なかでも中間色のmiokensisは進化のconnecting linkであるが、ほとんどの個体は青色でわずかに緑がかっている程度に過ぎない。この完璧なmiokensisは2009年1月に日本国内のオークションで安井が「進化の証拠を逃してはならぬ」と激闘の末落札したもので、緑とも青ともつかない色合いは100頭に1頭もないであろう。大屋コレクションにもない逸品であるゆえ、ここに補足資料として発表させていただいた。(安井)

                               
標本背面(クリックで拡大)
標本腹面(クリックで拡大)
箱番号058
標本番号*****
箱-標本番号058-*****
学名Ornithoptera priamus miokensis Ribbe, 1898
和名メガネトリバネアゲハ(ミオコ島亜種)
性別m
採集日時198410**
採集地Duke of York I, E. New Britain Prov., PNG
採集者unknown
変異・型
大屋(1983)での図版番号・他
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