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Laboratory of Applied Enzymlogy, Faculty of Agriculture, Kagawa university

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〒761-0795 香川県木田郡三木町池戸2393

研究内容RESEARCH

希少糖の生産

 私たちの研究室では、身の回りに数多く存在する微生物やそれらの微生物が持っている酵素の力を使って“希少糖”の生産を行っています。希少糖とは自然界 に微量にしか存在しない単糖であり、糖質の最小単位です。ガムなどに使われているキシリトールも希少糖の一種です。自然界に多く存在する天然型単糖はブドウ糖(D−グルコー ス)や果糖(D−フルクトース)などの数種類しかありませんが、希少糖については構造の異なるものが数多くあります。

 

デオキシ希少糖の生産

目標イメージ

 私は自然界に存在する天然型単糖の中でL−ラムノースやL−フコースといった単糖に着目して、微生物やそれらの微生物が持っている酵素を使って新しい希少糖の生産を行っています。出発原料としたL−ラムノースは柑橘類から得られ、L−フコースは海草から得ることができます。これら二種類の単糖からは、自然界には存在しない全く新しいさまざまな希少糖が生産できます。現在までに、自然界に存在する微生物やその酵素を利用することで、L−ラムノースやL−フコースからさまざまな新規希少糖のグラム単位の生産に成功しています。また、上述のように様々な希少糖が生理活性を有していることから、 L−ラムノースやL−フコースから新たに生産した希少糖も生理活性を有することが予想されます。そして、希少糖とL−ラムノースやL−フコースから得られた希少糖の生理作用や物理学的性質や立体構造を比較検討することで、その作用機構の解明につながると考えています。最終的には、生産した希少糖を使って用途開発が行われ、食品や医薬品だけでなく、様々な分野で希少糖を使用されることを望んでいます。このような目標の下で、私たちは日々様々な希少糖生産に関する研究を精力的に進めています。


最近の卒論・修論・博論のテーマ

・自然界から新規酵素および新規微生物の探索とそれを用いた希少糖生産に関する研究
・特徴的な転換経路を示す微生物の希少糖転換経路の解明
・希少糖生産酵素を用いた希少糖の大量生産法の確立
・希少糖生産酵素を用いた希少糖の生産とその酵素の機能に関する研究
・微生物およびその酵素を用いた新規希少糖の生産に関する研究


information

香川大学
国際希少糖研究教育機構
吉原研究室
[農学部食品科学コース]

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