園芸学会『年間優秀論文賞』を受賞

論文概要:自家不和合性は、植物が自身で作った花粉を受粉(自家受粉)しても結実せず、他個体の作った花粉を受粉(他家受粉)した場合のみに結実する性質です。バラ科サクラ属には、ウメ、スモモ、オウトウなどの主要な果樹作物が含まれますが、自家不和合性の品種は自家受粉しても結実や種子形成ができません。本論文では、花粉において特定の遺伝子の働きを一時的に抑えることで、バラ科サクラ属果樹の自家受粉における結実と種子形成に成功しました。

受賞論文:Artificial Control of the Prunus Self-incompatibility System Using Antisense Oligonucleotides Against Pollen Genes. Hort. J. 91(4): 437–447. 2022. Kentaro Ono, Kaho Masui, Ryutaro Tao.

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