安井行雄准教授が3年連続「日本動物行動学会誌Journal of Ethology Editor’s Choice」を受賞

 このたび本学部の安井行雄准教授が日本動物行動学会誌Journal of Ethology Editor’s Choice 2023を受賞し、11月4日京都大学理学部での第42回大会において表彰を受けました。個人として3年連続の快挙になります。

 本研究は、たい肥中に生息する捕食性のヤドリダニ科の一種の配偶行動に関するものです。ヤドリダニ科では成虫の一つ前のステージである第2若虫が飢餓乾燥耐性(一か月以上生きられる)を備えマグソコガネ科甲虫に便乗して移動する能力を持つが、それらは成虫に脱皮すると失われます(一週間以内に死にます)。しかし、成虫になって交尾しなければ繁殖ができません。したがってヤドリダニの第2若虫は脱皮して繁殖して死ぬか、脱皮せずに生存し新しい生息地への移動を続けるかというジレンマに直面しています。安井行雄准教授はヤドリダニ第2若虫が、子供が育つのに十分な餌環境と交尾相手となる異性個体の2条件が揃ったときのみ脱皮することでこのジレンマに対処していることを示し、このようなほとんど注目されない生物の進化生態に光を当てました。

Yasui, Y. Mite dilemma: molting to acquire sexual maturity or not molting to ensure durability and dispersal ability in Phorytocarpais fimetorum (Parasitiformes; Gamasida; Parasitidae). J Ethol 41, 177–184 (2023).

https://doi.org/10.1007/s10164-023-00783-4

授賞式にて。右は竹垣 毅編集長(長崎大学)

Journal of Ethology Editor’s Choice 2023

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