6カ国の研究者が農学部で研究交流[JSTさくらサイエンスプログラム]

 ハノイ工科大学(ベトナム)、農業ゲノム研究センター(スペイン)、ノッティンガム大学(英国)、ディポネゴロ大学(インドネシア)、クラチエ大学(カンボジア)、ノアカリ科学技術大学(バングラデシュ)の若手研究者10名が11月6日~10日の5日間香川大学農学部に滞在し、農学部の教員、研究室学生とSDGs達成に向けた研究交流を行いました。この交流は、(国研)科学技術振興機構(JST)の国際青少年サイエンス交流事業 さくらサイエンスプログラムに、テーマ名「SDGs達成に向けた先進農学研究体験プログラム」(実施主担当:農学部ルーツピーター准教授)で採択され実施されました。

 プログラム初日は幸町キャンパスにおいて和田健司インターナショナルオフィス長を表敬訪問し、大学図書館を見学した後、農学部キャンパスに移動し希少糖生産ステーションで、健康機能をもつ希少糖D-アルロースの生産方法について加藤志郎准教授から説明を受けました。2日目はキリンビール岡山工場(岡山市)と山田養蜂場のみつばち農園(岡山県鏡野町)を視察しました。ビール工場では同社の主力商品である「一番搾り」の製造ラインを見学しました。国産のホップや一番搾りの麦汁のみを使用していることへのこだわりと、輸出を含めた出荷状況、製造残渣の有効利用法、容器リサイクルの現状について説明を受けました。みつばち農園では、蜜蜂の生態や蜂蜜生産に用いられる花の種類、イチゴの受粉への蜜蜂の利用について説明を受けた後、巣板から蜂蜜を回収する作業を体験しました。

 プログラム3,4日目は、若手研究者が自身の研究に近い研究室を訪問し、農学部の教員及び学生と一緒に実験実習を行ったり、互いの研究紹介を行うなどして、親交を深めました。最終日の5日目は、研修の成果を農学部教員や研究室学生の前で発表しました。成果発表会の後、さくらサイエンスプログラムの修了証と記念品を受け取り、全プログラムを終了しました。 5日間という短い滞在でしたが、参加した若手研究者は香川大学農学部で行われているSDGs関連の先端研究や日本の食品企業のSDGsへの先進的取り組みを学んだことと思います。この研究交流が契機となり、留学生受け入れや研究者間の国際交流が活発になることが期待されます。実施にあたりご支援いただいたJST、学外関係者の皆様、並びに本学の教職員、学生の皆さんに深く感謝申し上げます。 (さくらサイエンスプログラム実施本部)

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