担当授業

物理化学(高田担当)

高田担当の物理化学では、熱・エネルギー・反応・速さについて、学びます。物理的な素養が必要と敬遠する人もいますが、理科総合レベルの知識があれば大丈夫です。また、高校化学の内容からわかりやすく説明し、演習問題を解いていきます。化学Bで使用する「アトキンス物理化学の基礎」と関数電卓が必要です。

 

 

 

 

 

酵素利用学

酵素利用学では、酵素の基礎知識をベースに、酵素の産業的利用技術についての講義を行います。あらかじめ「生物化学」などの講義で酵素について学習していることを前提にしていますが、復習も含めて前半の講義では、酵素の基礎について時間を取って解説します。さらに、食品科学コースの学生さんは並行して酵素利用学実験(コース実験)を実施し、講義で学習したことを実験で確かめることもできるので、より学習効果を高めることができます。後半の講義では、酵素ごとの利用技術についてより詳しく紹介し、私たちの生活の中でいかに酵素が活躍しているかを知ることができます。

 

 

 

 

うどん学

香川県のうどん店舗数は600店あるいは900店以上とも言われています。店舗数では東京の方が3000店程度で多いですが、人口10万人あたりに換算すると、60?90店で、日本で一番多くなります。また、うどんの消費量は全国平均の2倍以上で全国1位です。このように、「さぬきうどん」は地域を代表する食品です。本授業は,香川県の民間企業、香川大学及び香川県という、産学官の連携した教育プログラムとして、地域を代表する食品である「うどん」について、体系的に学びます。また、うどん生産工場の見学、農学部での手打ちうどん作成実習を行います。

 

 

 

 

希少糖生産工学特論I

希少糖生産工学特論Iでは、最先端の酵素利用技術についての講義を行います。また、テキストに「Methods in Enzymology」を用い、学生の一人一人がテキストの中からテーマの選択し、ゼミ形式で発表を行うことで、専門的な英文の読解能力と質疑応答を通じた議論能力を高めることができます。

 

希少糖生産工学実習

希少糖を生産する方法は大きく二つに大別できます。自然界に存在する微量の希少糖を分離技術を用いて得る方法と、バイオテクノロジーを用いた転換法によって生産する方法です。本講義では、これらの方法について概説するとともに、バイオテクノロジーの手法を用いた希少糖の生産実習を通して、最先端の希少糖生産技術を学びます。

 

化学B(高田担当)

今年度の担当はありません。農学あるいは応用生物科学を学ぶ上で、最低限必要となる化学の基礎を学びます。 農学部では、生命現象や生物が作る物質の機能の分子レベルでの解明、農産物の生産技術、生物・食糧資源の構造特性・理化学的性質・生理機能性・安全性・高度な利用法の開発、生物資源の生産の場となる環境の物質レベルでの理解等について、幅広く教育・研究しています。これらの学問分野を専門的に修得するためには、一定レベル以上の化学の基礎的知識が必須となります。そこで本授業では、高校の「化学」で習った内容を踏まえながら、学部レベルで必修となる化学領域の学部開設科目の導入的な内容を勉強します。高田担当の化学Bでは、教科書に分析化学、アトキンス物理化学を使用し、主に基礎化学の内容を学びます。

 

 

 

大学入門ゼミ:健康と糖質

今年度の担当はありません。糖質は私たちの体の重要なエネルギー源となるだけではありません。近年、糖質の機能性が注目されています。オリゴ糖には整腸作用や免疫賦活作用、骨を強くする作用、希少糖には血糖値上昇抑制作用や抗肥満作用があります。糖質は私たちの健康で豊かな暮らしをサポートする機能をもっています。本ゼミでは、まず最初に全学共通コンテンツとして「ノートの取り方情報整理」、「レポートの書き方」、「日本語技法」、「プレゼンテーションの方法」などを学習する。その後、生命と生体分子(糖、希少糖)の関わりを学び、栄養学的な側面だけではない糖の機能性を知ることで、ライフサイエンス分野に関する基礎知識を増やします。さらに自分が選んだ課題について、事前に可能な限り情報を収集し、それらをまとめて、他の学生にわかりやすく説明するプレゼンテーションを行うことにより、総合的な能力を身につけます。

 

 

 

食品科学コース実験Ⅰ、Ⅱ

コース実験Ⅰでは、微生物生化学実験と反応速度実験を行います。コース実験Ⅱでは、酵素の特徴(基質特異性・反応特異性・温度の影響・pHの影響・反応速度と加速度効果など)を調べる実験を行います。また、遺伝子工学的手法(PCR・定量PCR・変性曲線など)を用いた食品中の微生物汚染を検査する実験を行います。