キウイフルーツの野生種のポテンシャルを引き出す!

1.キウイフルーツの野生種とは?

キウイフルーツは、私たちが食用として栽培利用した植物種の一つで、マタタビ科マタタビ属に分類されます。近縁野生種のマタタビ、サルナシ、シマサルナシ等は、日本の山林にも自生しており、食べることができます。香川大学では、これらキウイフルーツの近縁野生種を、国内の至る地域から収集・保存してきました。

2.野生種のポテンシャル

野生種を育成して観察すると、栽培種には無いユニークな形質を持つ個体が多数見つかります。中でも、病気や暑さへの耐性は、異常気象に負けずに安定生産できる品種の開発に、利用できる可能性があります。また、アレルギー物質の少なさ、皮の薄さ、特徴的な果肉色を活用できれば、既存品種には無い特徴を持つ新しい果実の生産が可能になるかもしれません。

3.研究内容

これら野生種に見出した特異な形質について、①その利用を目指した研究や、②発現メカニズムの解明を目的とした研究を行っています。①利用研究においては、栽培種と野生種の間で雑種や接ぎ木個体を作出し、栽培試験により特性を評価しています。②メカニズム研究では、顕微鏡観察、遺伝解析、物質含量の測定など、多様な実験で栽培種と野生種の差異を分析しています。

研究者紹介

https://www.ag.kagawa-u.ac.jp/?research=%e5%a4%a7%e9%87%8e-%e5%81%a5%e5%a4%aa%e6%9c%97

https://researchmap.jp/1000010910896

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