杉山康憲准教授が公益財団法人エレキテル尾崎財団「源内奨励賞」を受賞

タイトル:マルチPK抗体と電気泳動法を利用した細胞内プロテインキナーゼ解析法の開発と応用

内容:生物は多様な細胞内情報伝達機構を有しており、その中心的な役割を果たすのがプロテインキナーゼを介したタンパク質リン酸化である。プロテインキナーゼはほとんど全ての生命現象の制御だけでなく癌や糖尿病などの多様な疾病の発症にも深く関与している。我々のグループは、プロテインキナーゼを幅広く認識できるモノクローナル抗体として「マルチPK抗体」を作製した。さらに、細胞内プロテインキナーゼを解析するために、この抗体を利用した様々な電気泳動法を開発した。これまでに、開発した手法を利用することにより、2型糖尿病の深刻化や癌の抗がん剤耐性などに関わるプロテインキナーゼを発見してきた。この賞は、平賀源内の遺業をたたえ発明工夫の思想の啓発普及に努めるため、電気・通信技術等の研究や技術の向上のための発明工夫や研究に対し賞金の授与や研究助成を行うものです。

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