水田圭祐助教が「日本作物学会講演会 優秀発表賞」を受賞

日本作物学会第256回講演会 優秀発表賞を受賞

受賞題目:茎立ち期の前半における光競合がデュラムコムギの耐倒伏性関連形質におよぼす影響

研究概要:コムギの倒伏は,稈が伸長している期間(約2ヶ月間)における窒素肥料の投入量が多いほど起こりやすくなるとこれまで考えられてきましたが,第254回講演会で発表した研究成果によってより短期間で決まっており,そもそも窒素肥料が直接関係していない可能性が示されました.本研究では,稈基部の伸長開始から1ヶ月間遮光する処理区を設け,稈基部の諸形質と光,窒素肥料の相互関係をより詳細に検証しました.その結果,稈基部の長さや密度,太さといった耐倒伏性関連形質が窒素肥料の投入量ではなく,伸長開始から約1ヶ月間の受光量で制御されていることが明らかになりました.

なお、水田助教は昨年度の同学会第254回講演会においても優秀発表賞を受賞しており引き続きの受賞です。受賞題目、研究概要は以下の通りです。

日本作物学会第254回講演会 優秀発表賞を受賞

受賞題目:デュラムコムギの倒伏関連形質が決定される生育ステージと要因の検討 研究概要:倒伏は作物が地面に向かって倒れてしまう現象で,発生すると収穫量や品質が低下します.コムギの倒伏を防ぐには稈の根本付近(基部)を短く・硬くなるよう栽培することが求められますが,基部の長さや硬さが決定される時期や期間はわかっていません.本研究で生育量を変化させた群落における稈基部の長さや密度,太さ等の変化を継時調査した結果,稈基部の諸形質は稈の伸長開始から約1ヶ月の短期間で大部分が決まっており,光環境と光合成速度に影響されている可能性が示されました.

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