SUIJI海外サービスラーニング2023報告

 SUIJIサービスラーニングはインドネシアの3大学(ガジャマダ大学・ボゴール農業大学・ハサヌディン大学)と日本の3大学(愛媛大学、香川大学、高知大学)が連携した地域社会で献身的に活動できるリーダー養成プログラムです。特に農林水産物の生育、栽培、養殖、利用を課題に問題を掘り下げ、解決案を提案し、現場の人(リーダー、農家、教育に関わる人)、他大学、他国の大学教員、学生らと共に課題に関するコミュニケーションを図るプログラムです。

 令和5年度のSUIJI海外サービスラーニングは令和6年2月27日から3月13日の期間、インドネシアの3大学が連携するイモギリ(UGM)、スラウェシ(UNHAS)、サロンギ(IPB)の各山村にて実施されました。香川大学、愛媛大学、高知大学の3大学合計27名(香川大学6名)の学生が参加し、参加者全員元気に活動でき夢のような出来事だったと振り返りつつ、また、再度機会があれば訪問したいと思いつつ帰国したことと思います。かけがえの無い体験、国際的な人的ネットワーク、地域住民との異文化交流ができたことと思います。何よりも日常生活では、受身的な日本人学生がインドネシアの学生に促され、積極的に意見を交わし考えたことを実行する体験は、かけがえの無いものとなったと思います。快く送り出してくださったご家族、6大学関係者の方々、農村で関わって下さった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

 簡単に内容を紹介すると、いずれのサイトも7~8日の農山魚村での活動でしたが、参加者の皆さんは毎日、17℃から30℃の暖かい気温の下、概ね体調を崩さず生活できました。毎日午後に雨が降る事が多く、晴れたら、茶農園、コーヒー農園、青果物農園そしてそれらを利用した観光サイト、小学校を訪問したり、村民の集会に参加したりしました。短い時間ではありましたが、地域活動、地域生活の課題、改善点を探り、文化交流の種火を心に灯し、四国の異なる大学の学生並びにインドネシアの各大学の異なる学部の学生と意見を交換し、インドネシア学生と寝食を共にし、交友関係を深めました。3月12日に日本帰国のためにジャカルタ空港に集まった時には、ホットしたのか、少し疲れ気味でしたが、顔からは満足そうな明るさも滲ませていました。インドネシアの大学で成果報告を行ってはおりますが、今後オンラインで6大学合同の発表会を行う予定です。興味のある学生さんは、是非とも次回以降、参加してみてください。最後に、報告の締めくくりとして、参加した香川大学学生の一言を添えます。

学生の感想

・インドネシアと日本では、環境や文化、そしてそれぞれの国が抱える地域課題もすべて異なります。実際に現地に足を運び、インドネシア人学生と協力して現地の方とコミュニケーションをとって地域課題を解決することは、とてもやりがいがありました。もちろん、文化や言語違いなど、乗り越えなければならない壁はたくさんあって大変でしたが、このプログラムでの経験全てが人生の財産になったように思います。

・SUIJI海外SLに参加していた時間は夢のようだったと思います。2回目の参加でも毎日が発見の連続で、怒涛の日々の中で戸惑いもありましたが、たくさん笑い合い、現地のメンバーととても仲良くなれました。この戸惑いと驚きと笑いの日々は日本では絶対に送ることが出来ないと思います。

苗植え(トンネル栽培、雨が多い)
マングローブ林を養魚池に 
ジャワ伝統衣装と稲作
バテイク作りに挑戦

現地最後の日を共に歌い、踊り、楽しむ

お世話になったホームステイ先で子供たちが集まり、ハイポーズ!

このページの管理者:学務係国際担当