小・中・高校生向け体験型公開講座「ひらめき☆ときめきサイエンス」を実施しました

ひらめき☆ときめきサイエンスとは、大学や研究機関で「科研費」(KAKENHI)により行われている最先端の研究成果に、小学5・6年生、中学生、高校生の皆さんが、直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを感じてもらうプログラムです。

研究者が「科研費」による独創的・先駆的な研究について、その中に含まれる科学の興味深さや面白さを講義、実験等を通じて分かりやすく語りかけ、また、研究者自身の歩み(研究を志した動機等)や人柄に直に触れることにより、学問の素晴らしさや楽しさを体感することができます。

今年度、香川大学農学部では、6つのプログラム(8月開催プログラム3つ、11月開催プログラム3つ)が開催されました。前回の8月開催プログラムに続き、今回、11月2日は高校生向け、11月3日は小・中学生向けに、それぞれ次の3つのプログラムを実施しました。

野村美加教授による「作物に共生する微生物の役割」

栄養が不足した土壌、有機肥料、化成肥料が作物に与える影響を比較するとともに、作物と共生する微生物の違いについても調査してもらいました。また、実際にメロンを試食し、同一品種でも肥培条件の違いによって劇的に味や見た目や質感が異なることなどを体験してもらいました。

田中直孝教授による「見えない微生物をどう研究するの? 働く微生物を見て・触れて・育ててみよう!」

大学で研究している微生物は、温室育ち。ところが、自然環境に近い条件を再現すると、未知の応答を示してくれます。この仕組みを解明することで、基礎的な知識が拡がるだけでなく、応用的な発想につながり、食品や医薬品、環境浄化などの幅広い分野につながっていきます。面白い特徴を持っている微生物を観察し、育てる方法を学び、生産する物質にも触れてもらいました。

田淵光昭教授による「モデル生物・酵母を”知って、観て、触れて” 細胞膜構造と遺伝子の役割を体験しよう!」

酵母は、パンやお酒づくりに欠かせない微生物ですが、意外にも基本的な細胞の構造や機能が多くの点で我々ヒトの細胞と似ているところがあります。酵母を用いた研究をとおして、遺伝子の機能と細胞膜構造の関係の理解を深めてもらいました。

この経験により、科学の楽しさやおもしろさを感じ、「農学」に関心をもってもらえると嬉しいです。

今後もプログラムの実施を考えております。詳細は、随時HP等でご案内しますので、是非、ご参加ください。

このページの管理者:農学部広報担当