食品科学コース

 食品の持つ人間に対する種々の生体調節機能を科学的に理解し、次の3つの課題を学びます。(1)食品の機能性は主に、「食品化学」「食品タンパク質化学」「栄養生化学」の授業で、食品成分の機能を化学的に理解し、機能特性を生体への関与メカニズムが理解できるように化学的・栄養学的に学びます。(2)安全性は主に、「食品衛生学」「食品微生物学」「生体防御学」の授業で、様々な化学物質や有害微生物によって常に危険にさらされている現状を学び、食の安全について科学的に正しい知識を得ると共に危害防止法について学びます。(3)嗜好性・加工特性を、主に「食品物理化学」「食品加工学」「食品機能利用学」「酵素利用学」の授業で、感覚的なおいしさとはどの様なものか、嗜好性及び機能性の高い食品を作るにはどの様に加工したら良いかを官能検査、物理試験などを通じ学びます。本コース教育は、講義と実験・実習(工場・研究所見学なども含む)を組み合わせた、基礎から実践的内容を含む幅広いカリキュラムで構成されています。

【食品科学コースの写真】

実習風景: うどん作り 1
うどん作り 2

食品の機能性や安全性、加工特性を科学的に理解し、新たな食品の開発に活かす

曽川日向(岡山城東高校)

 コース実験は希少糖が食品加工に及ぼす影響をケーキの製造過程から学べるなど、コースの特色が強く反映されています。講義は、食品化学、食品加工学、微生物学、栄養学など多岐わたる勉強をしました。現在、研究室では食用昆虫の機能性と安全性を評価する研究を行っています。

近藤太陽(香川丸亀高校)

 食品化学コースでは、食品を化学、栄養学、微生物学等の視点から学ぶことが出来ると共に、電気泳動やクロマトグラフィーなど基本的かつ重要な実験手法を身に着けることができます。食品という身近なもので研究を進めていく分、卒業研究の研究目的に関してもイメージしやすく、やりがいのある研究ができると思います。

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