第1回公開セミナー, October 22, 2010.

演題 「天然発がんプロモーターの骨格を利用した機能性分子の開発」

講師 農学部助教 柳田 亮

要旨 発がんプロモーターは細胞内情報伝達の鍵酵素であるプロテインキナーゼC (PKC) の8種のアイソザイムを活性化する,これらのアイソザイムの内,novel PKC (nPKC) 3種 (δ, ε, θ) が,発がんのプロモーション段階において重要な役割を果たしている ことから,発がんプロモーションの機構解明のために,nPKC選択的な活性化剤の開発が 強く求められている.本研究では,放線菌の産生する発がんプロモーターである indolactam-V (ILV) をリードとし,弱い分子間力であるCH/π相互作用を利用して,nPKC選 択的な活性化剤を開発した.

また,アメフラシから単離された発がんプロモーターである aplysiatoxin (ATX) をリードとし て開発された,抗がん/抗発がんプロモーション化合物aplogについても紹介する.

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