希少糖教育

 香川大学農学部では、香川県の関係機関や松谷化学工業などと産学官で連携し、平成27 年度より「希少糖学」を開講しています。本講義は「オリーブ学」「うどん学」とともに、農学部地域資源学シリーズの講義です。
 何森健 (香川大学名誉教授) 先生らは、果物などに含まれる果糖を、自然界にはほとんどない希少糖(D-プシコースなど)に変える酵素の発見と、「イズモリング」と名付けた生産戦略図の構築により、希少糖の生産技術の開発に成功しました。現在、D-プシコースなどの希少糖の大量生産の成功によって、酵素・微生物・昆虫・植物・動物などに対する希少糖の影響や、幅広い分野で用途開発に向けた産学官連携研究が進んでいます。本講義では、香川大学・香川県・企業の連携教育プログラムとして、「香川から生まれた希少糖」について、歴史的背景、諸性質、機能性、産業展開、地域・国際連携などを体系的に学ぶことができます。講義に最終回には、「希少糖学検定」が行われ、合格者には、合格証書が授与されます。希少糖学の概要はこちら

 香川大学大学院農学研究科では、平成30年度に改組を行い、新たに応用生物・希少糖科学専攻が発足されました。旧専攻の希少糖科学専攻も発展・改組し、飛躍的に発展している希少糖の生産と応用分野に対応するため、希少糖科学の先端教育コースとして再出発しました。また、一専攻になったことで、全分野において、希少糖を通じた研究イノベーション教育、多様な応用開発への理解教育を展開し、幅広い産業分野で活躍できる専門人材の養成を行っていきます。希少糖先端科学コースの概要はこちら