ウサギの飼養技術の普及

アナウサギの歴史

現在のシリア(青色部分)あたりに住んでいたフェニキア人が紀元前1000年頃に野生のヨーロッパアナウサギの亜種Oryctolagus cuniculus huxleyi をスペイン(赤色部分)で発見しました。

フェニキア人は普段からハイラックスという動物を見ていたので、初めはウサギをハイラックスと勘違いしていました。

そして、現在のスペインのところをハイラックスがいる大地と名付けました。

フェニキア語でハイラックスは「シェファン(Sephan)」と呼ばれていたので、スペインは「イ・シェファン・イン(Isephanim)」と名付け、これがラテン語に翻訳されて「ヒスパニア(Hispania)=スペイン」となりました。

アナウサギの歴史

スペイン国内の状況

上述の通り、スペインはヨーロッパアナウサギの原産地です。

スペイン国内では、ペットはもちろんのこと食用としてウサギが飼われており、お店で牛肉や豚肉、鶏肉を買うのと同じようにウサギ肉を買うことができます。

下の図のようにカタルーニャやバレンシアには特に多くのウサギ農家が存在し、下の写真のように市場やウサギ飼育専用の建物があります。

スペイン国内のウサギ肉生産量

バレンシア市場

販売されているウサギ肉

ウサギ舎

ウサギ舎内の様子

ウサギの飼養技術や栄養に関する情報を全国ウサギネットワークやうさぎの環境エンリッチメント協会を通して普及に努めています。

これまでのウサギの栄養に関する情報は下記ホームページで公開されていますので、良ければ下記リンクからご覧ください。

ウサギの栄養学(うさぎタイムズ)

参考文献
THE RABBIT -Husbandry, health and production. Food and Agriculture Organization of the United Nations, Rome, 1997.
http://www.elcastellano.org/palabra/españa